湖魚について
世界有数の古代湖は唯一無二の味覚の宝庫です
琵琶湖の誕生は、今からおよそ400万年前です。世界で20ほどしかいない古代湖のひとつです。
長い年月を得て多様な環境が形成された琵琶湖には、その環境を巧みに利用して進化を遂げた固有種が数多く住んでいます。
ビワマス、イサザ、ホンモロコ・・・、 琵琶湖でしかみられないこれらの魚は、ごはんに漬けてなれずしにしたり、豆と一緒に煮てみたりと、米や野菜と融合しながら独自の食文化を生み出しました。
琵琶湖と共に生きる滋賀県民の豊かな食卓の風景です。
近江の味 ~「鳰(にお)の幸」~ 湖国ブランドを全国へ
古くから海をもたない京や近江の人々にとって、琵琶湖は動物性たんぱく質を得るための貴重な食の宝庫でした。
人と琵琶湖の食にまつわる長い歴史からは、独自の漁法や木瀬地をくくるたくさんの個性豊かな湖魚料理が生まれています。
魚重産業株式会社では、琵琶湖で獲れる湖の幸を大切にし、一人でも多くのお客様に伝統と季節の製品をお届けいたします。
エリ漁について
湖魚の代表、鮎をはじめ、琵琶湖の魚をとるためには様々な漁法が行われています。
琵琶湖の魚と人の歴史から「えり漁」が生まれ、湖北の入り江に長く矢印型に突き出た形をしています。
夜明け頃、ツボに入った鮎を早朝漁師が網ですくいあげます。
エリ漁の様子
早朝に網を救い上げ、選別し私たちの食卓に並びます。こうして伝統の漁法を守りながら、琵琶湖の湖魚を全国の皆様に食べていただくのが、また新たな歴史をつないでいきます。
新たに誕生したブランド「琵琶湖八珍」とは
琵琶湖由来の豊かな食文化に関心を深めてもらうため、美味しくて琵琶湖らしい8種の魚介「琵琶湖八珍」として選定されました。
「琵琶湖八珍」を通じて、四季折々に琵琶湖の恵みを感じる幸せを、あなたも体感してませんか?
ここでは、琵琶湖八珍に登録されている湖魚を紹介いたします。
ビワマス
自宅でできる、おすすめの食べ方
コアユ(小鮎)
ニゴロブナ
すしの原点 近江の鮒ずし
鮒ずしは、古くから今に伝えられる滋賀県産のなれずしです。
馴染みある一般のすしとは、味も形も異なるため戸惑われる方も多いかもしれませんが、なれずしこそ日本のすしの原点です。
その起源は奈良時代以前にもさかのぼり、稲作とともに伝わったばれずしは、魚の貯蔵のために、塩漬けの魚を塩床のご飯に漬け込むというもの。
米は漬け床であって食べるものではなかったのです。
そして今なお、そのなれずしの面影をとどめているのが、日本でただ一つ、滋賀県の鮒ずしなのです。